晩秋の『ナキウサギ』

masayan1101

2007年10月18日 23:57



日向ぼっこは暖かいかい?

今回はりむパパさんの案内係を兼ねてまた行ってきました。
本当は紅葉をバックに撮影したかったのですが、1週間ほど遅かったようです。



【士幌高原 ヌプカの里】を朝8時に出発、目指すは然別のガレ場…なんだけれど、まずはコンビニで食料調達です。
そのコンビニへ行くのが意外と時間をロス、最終的には鹿追町市街まで行かなければならなくなってしまい、小1時間無駄にしてしまいました。

然別湖へ向かう道すがら、道路からチラッと見える目的エリアには先客の姿。
「ベストポジションは取られたか…」と思いながらも車を進めます。

駐車スペースにそれぞれの車を停め、身支度して現場へ。
案の定チラッと見えたとおりの白いコートを着た“おじいちゃん”がいらっしゃいました。
(この時までは“クソじじい”だとは気付かなかったのです…)

一応社交辞令の挨拶を交わし、「どうですか?撮れましたか?」と聞くと、「鳴きもしないよ」との返事。
自分は「???」、この時期は冬に向けて忙しく動き回る時です。
餌の葉を食べたり蓄えたりと、せっせと動き回るはずなんですが鳴きもしないとは余りにも変です。

でも、その答えが2分後に判りました。原因は“おじいちゃん”です。
おじいちゃんは熊よけの鈴を鳴らすのです。しかもその鈴は【カウベルタイプ】では無く【リンリン】となる日本の鈴なのです。しかも5連結!
これを“シャリシャリーン”と鳴らすのです。その響きはナキウサギの警戒時の鳴き声“ひゅるる~”と
似ているのです。
自分は「オイオイ…」と思った瞬間、我々から数m離れた岩の中から“ひゅるる~”との鳴き声。
この瞬間「今日は終わったな…」との絶望感。
りむパパさんを案内した手前なんとかワンショットでも撮影して貰いたいですがね~。
この時から“おじいちゃん”は“じじい”へ昇格です。(まだまだ続きます:笑)




それでもナキウサギは我々を見放しませんでした。
中央のベストポジションに居るじじいを挟むように自分が右側、りむパパさんが左側のガレ場を押さえます。
右側の個体は人に対して警戒心が浅く、左側の個体は警戒心は強いが出没回数が多いと、どちら側かにチャンスが訪れることに期待したのです。
待つこと数10分、左側の個体が動き始めました。
いち早く自分が見つけ、りむパパさんへアドバイス。その動きを“じじい”も見逃さずにツカツカと近寄ってきます。
数枚撮影してその場は終わり。

今度は右側のガレ場に警戒心が浅い個体が出現。
徐々ににじり寄って撮影している自分とりむパパさんを差し置いて、“じじい”は個体の目の前を横切ってガレ場の向こう側へ行こうとするのです。
「そこにいるから動かないで!」と注意してもズカズカと歩いていってしまいました。
この時点でこの個体もアウト!
この段階で“クソじじい”に昇格です。(爆)

こんな事が連続で起こりながらも、ナキウサギ君達は我々の前に登場してくれたのです。
左側と中央に出た個体は結構長い時間ポーズを取ってくれて、撮影も順調!
餌を食べる様子もよく見えました。

その時またしても“クソじじい”は鈴を鳴らすのです。
どうもナキウサギの顔を自分の方へ向かせたいらしく、一生懸命鳴らすのです。
警戒の鳴き声に似ているので当然の如くそちらを向く訳です。でもそれは逃げるための体勢を整えながら警戒しているのです。
「警戒してるから鳴らしたら駄目だよ!」、自分がそう言っても耳が遠いらしく聞こえていないようです。
とうとう自分も「鳴らすなって言ってるだろうがっ!」と怒鳴ってしまいました。
この時点で“ボケじじい”に降格です。(ギャハハ)




それでも撮影中にはシマリスも飛び入り参加。
可愛い顔のほっぺには沢山の木の実が入っているようでした。




「あっ、逃げるなよ!」




何度見ても可愛いナキウサギです。


この後、現地でりむパパさんと別れ、自分は釧路の自宅へ、りむパパさんは帰宅となったのでした。
【釧路でミニオフ】に続く…
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